内科・消化器科

[概要]
 当科の方針はプライマリーケアや救急医療を重視するとともに、専門領域に根ざしながら広い視野にたった内科医として医療を行っていくことにあります。外科との連携も密で週1回の症例検討会を行い、手術を要する疾患は必要にして十分な検査を行い安全確実な治療法の選択を行っております。

■消化器科は、肝胆膵、消化管の腫瘍性疾患と炎症性疾患に対する診断と治療に主力を注いでいます。肝臓領域では肝炎に関するインターフェロン療法、肝臓癌に対するラジオ波焼灼療法やエタノール注入療法、肝動脈塞栓療法、抗癌剤の持続動注療法等を実践しています。胆膵領域では胆石症に対するバルーン乳頭拡張術、乳頭切開術や超音波内視鏡検査、悪性腫瘍に対するステント留置や化学療法等に熟練しています。消化管領域においては、内視鏡を活用しての内視鏡治療の重要度が益々増加しており、当院では最新の設備、消毒と熟練した技術を駆使して対応しています。いわゆる内視鏡手術では、潰瘍出血の止血、早期食道癌、胃癌、大腸癌の粘膜切除、食道胃静脈瘤硬化療法、内視鏡的総胆管結石治療、内視鏡的減黄術、内視鏡下胃瘻造設、金属ステントによる癌性狭窄解除などを行っています。このように最先端医療を実践する中にもQOLを重視した患者様にやさしい治療を目指して、病院内外の連携を一層深めていきたいと考えます。

■糖尿病の患者様には、病初期より正しい知識をもって「自らが主治医」と自覚し継続的に治療を受けて頂く事が必要です。当科では、患者様の病期・病状、さらに社会的背景などにも配慮した治療が提供できるよう、限られた時間・マンパワーの中ではありますが各職種が協力して努力しております。教育入院パス(2週間コース)もご用意しております。境界型糖尿病から薬物療法中の方、合併症の進行している方まで、主治医とご相談のうえ受診下さるようお願い致します(原則としてご紹介が必要です)。
また、薬剤性糖尿病、妊娠糖尿病などに関しても学会の指針とこれまでの診療経験をもとにご助言致します。

■内分泌領域では甲状腺疾患の診断(エコー・穿刺吸引細胞診、RI検査など)と治療、下垂体疾患、副腎疾患、電解質異常、二次性高血圧、二次性糖尿病、カルシウム代謝異常の診断と治療などを行っています。甲状腺エコーは年間約300件、甲状腺・副甲状腺疾患に対するPEIT(経皮的エタノール注入)も行っています。

■血液疾患領域では白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍をはじめ、骨髄異形成症候群、慢性骨髄増殖性疾患、各種貧血、血小板減少症などの診断と治療を行っています。特に悪性腫瘍に関しては近年分子遺伝学的病態の解明が進み、それに基づき治療法がめざましく進歩しています。当院ではこれら最新の治療を行うとともに、全国的な白血病共同研究グループであるJALSG(Japan Adult Leukemia Study Group)の関連施設として活動し、また造血幹細胞移植についても他の施設と連携して積極的に進めています。

【外来化学療法センターについて】
 平成19年2月5日、中央棟3Fに外来通院で化学療法を受けていらっしゃる患者様のための専用スペース「外来化学
療法センター」がオープンしました。
これにより、これまで以上に落ち着いた療養環境をご提供できるほか、医療の安全性が一層確保されるものと考えています。
開設当初、内科のみの運用を行なっておりますが、外科系、婦人科系なども近日中に順次運用開始予定です。
<安全性の向上>
○専任の看護師4名(主任看護師 小沢眞由美)が配置され、抗がん剤の投与開始から終了まで、一貫して行き届いた管理を行います。
○外来化学療法センターでは、あらかじめプロトコール(治療計画書)を作成し、委員会でその内容やお薬の量が適正か審査します。
○センター内に化学療法調剤室(安全キャビネット)を配備し、外来化学療法室での点滴は無菌的に専任の薬剤師が調製を行います。
○また、投与される薬剤については医師、薬剤師、看護師が共同でチェックしており、点滴実施中は専任看護師が患者様の様子に目を配ります。
<アメニティの向上>
○長時間にわたる点滴の苦痛を和らげるため電動フルリクライニングチェアも備え、通常ベッドとあわせて12床御用意しております。
○全ベッドに専用のDVD付テレビを配備しており、点滴中は少しでもリラックスしていただきながら治療をお受けいただけます(2月下旬を予定)。
○専任の看護師がいますので、不安を感じられ
た時はなんなりとご相談ください。
<入院治療から外来通院治療へ>
○通院しながらの治療ですので、患者様が自宅での生活や仕事を継続しながら、外来通院で抗がん剤治療を受けることができます。
○また、治療の途中で気分が悪くなったりした場合は、入院治療への切り替えもできますので、安心して化学療法を受けられます。
<自己負担は>
○ 通院治療センターで化学療法を受けられたときは、保険診療で450点が加算されることになります。自己負担が多少増える場合がありますので予めご了承ください。
患者さんやご家族が安心して外来化学療法を受けられるように、安全で正確な治療が実施されるよう日々努めております。何か不明な点がございましたら、看護師に遠慮なくお尋ねください。

循環器科

[概要]
 主に急性心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患、心不全、心筋症、心臓弁膜症、不整脈などを対象に診療を行っています。循環器の専門的な検査として、外来ではホルター心電図、心エコー、トレッドミル運動負荷試験、負荷心筋シンチグラムなどの各種RI検査、CT/MRIなどが可能であり、入院での検査としては心臓カテーテル検査(冠動脈造影を含む)、電気生理学的検査や心筋症などへの心筋生検などがあります。特に循環器救急疾患である急性心筋梗塞、不安定狭心症を含む急性冠症候群やうっ血性心不全などの疾患の診療に重点を置いており、これらの疾患に対しては24時間体制を取り対応しています。
 急性心筋梗塞、不安定狭心症に対しては、全身状態が許す限り入院後速やかに冠動脈造影を行い、病態、重症度を把握し、主にステント留置術による血行再建を行っています。重症例には大動脈バルーンポンピングを使用する場合もあります。安定狭心症も適応患者さんに対しては、経皮的冠動脈形成術やステント留置術を行っています。術後の安静度の軽減のため通常の大腿動脈アプローチに加え橈骨動脈アプローチでも行っています。
 様々な心疾患が原因となる心不全、特にうっ血性心不全に対しても速やかな症状の改善及び原因心疾患への治療を行っています。また、慢性心不全に対しては、最近のEvidence-based medicineを踏まえ、積極的にACE阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬及びβ遮断薬などを導入し予後の改善やQOL向上につとめています。
 洞不全症候群や房室ブロックなどの徐脈性不整脈に対しては、徐脈に伴うめまいや失神などの症状や電気生理学的検査にて適応があればペースメーカーの植え込み術を行っています。薬物抵抗性や生命に危険な頻脈性不整脈に対しては、北大循環器内科及び不整脈治療を専門的に行っている関連施設でのカテーテルアブレーションも可能です。
 冠動脈バイパス術や弁膜症手術の適応患者様には、心臓血管外科と協力し円滑に手術ができるようにしています。

タバコをやめたい方へ 〜禁煙外来のお勧め〜

タバコをやめたいけど、なかなかうまくいかないという方、やめられないのは「意思が弱いから」だけではありません。禁煙の秘訣はあなたの決意と周囲のあたたかい支援です。当院循環器科外来では、専門外来として『禁煙外来』を開設し、タバコをやめたい方を支援しています。

禁煙治療!あなたのやる気をお手伝い。

<禁煙外来保険適応について>
これまでタバコは『嗜好品』という扱いでしたが、タバコ関連病が明らかになり、現在では“「ニコチン依存症」という病気である”という認識になっています。
さまざまな疾患の改善・予防に効果的である『禁煙』に対し、当院では平成18年12月より医師・看護師による禁煙のアドバイスと禁煙補助薬による保険治療を開始しました。
保険適応には様々な条件がありますので、初回問診時に判断させていただきます。また、12週間の間に5回の診察が必要となります。

<保険診察上の患者さまの条件>
 (1)ただちに禁煙しようと考えている
 (2)質問表でニコチン依存症と診断される方
 (3)1日に吸うタバコの本数 × 年数 が200以上の方

以前、この広報誌「電車どおり」で、禁煙外来を受診し、見事禁煙に成功した方の感想を掲載しました。
健康に良いだけではなく、タバコ賃が浮くなどたくさんのメリットがありました。また、禁煙サポートプログラムがあり、医師や看護師もサポートしますので、自分ひとりだけの取り組みではありません。簡単に禁煙出来ないのは、中毒性物質のニコチンが原因です。タバコにはニコチンだけではなく発ガン性物質も含まれている為、タバコを吸わない小さなお子さんがいる方は、お子さんにも発ガン性物質を吸わせていることになります。結局、タバコを吸っていても良い事はないのです。
禁煙外来で禁煙に成功した方はたくさんいますので、「自分だけではどうしてもやめられない」「自分と周囲の方の健康の為にぜひ禁煙したい」という方は、当院の禁煙外来をお勧めします。詳しい内容は循環器科外来までお問い合わせ下さい。

■禁煙外来
毎週月曜日15:00 〜 16:00
循環器科外来(要予約)
担当医師:循環器科 浅島弘志医師

小児科

小児科の診療科紹介は『工事中』です。しばらくお待ち下さい。

外科

[概要]
 外科は当院開院当初より診療を開始しており、70年の歴史があります。毎年、多くの先生方よりたくさんの患者さんをご紹介いただき、年間の手術件数は約700件にのぼります。現在、固定医5名、研修医1名の6名で、食道から肛門までの消化管疾患、肝胆膵疾患、乳腺・甲状腺疾患、呼吸器疾患、ヘルニアその他の一般外科疾患まで幅広い診療を担当しております。外来は火・木・土曜日は医師1名で午前のみ、月・水・金曜は午前・午後とも2名にて診療しております。
 当科では患者さんの体に優しく、入院期間も短くてすむ鏡視下手術に積極的に取り組んでおり、鏡視下手術の割合は全手術件数の約1/3に達しております。

◆ 腹腔鏡手術、胸腔鏡手術 ◆
1、鏡視下手術とは?
 鏡視下手術とは、全身麻酔下で5mm〜15mm程度の皮膚切開を3〜5カ所つくり、直径約5mm〜10mm程度の筒状の内視鏡(カメラ)を穴から体内に挿入し、モニター上に映し出された体内の様子を見ながら、マジックハンドのような医療器械を挿入し手術を行うものです。従来、消化器疾患及び呼吸器疾患に対する外科手術は、臓器の場所に応じて大きく皮膚を切開し行われてきました。しかし、近年、小さい創で手術が行える鏡視下手術が、医療機器の進歩と外科医の技術の向上により、急速に世界的に普及しました。

2、鏡視下手術の長所と短所
 鏡視下手術の最大の特徴は、皮膚切開が小さいことです。術創が小さい事により術後の痛みが軽く、癒着も少なく術後の腸閉塞も起こしにくいことが解っています。ほとんどの場合、術後翌日には、歩行や水分、食事摂取が可能となります。合併症も少なく、実際、心疾患や他の内科的疾患をもつ患者様、あるいは御高齢の患者さまのほとんどがトラブル無く回復され、退院されております。
 しかし、鏡視下手術には長所だけではなく、当然短所も存在します。特殊な手術機械が必要である、止血が難しい、癒着等で視野がとれないと手術困難、そして開腹開胸手術より手技が難しい等です。当院では数百例の鏡視下手術経験のある医師が手術をしておりますが、何より患者さまの安全と希望を第一に手術を行いますので、危険性を感じた場合は開腹開胸手術へと移行させて頂きます。

3、腹腔鏡手術の適応疾患
 現在当院で鏡視下手術が可能な疾患として、下記のような疾病があげられます。高度進行症例や癒着例等を除いて、悪性腫瘍に対しても適応されております。
1) 胆石症、胆嚢炎、胆嚢ポリープ(57例中54例)
2) 総胆管結石(5例中5例)
3) 大腸腫瘍(98例中46例)
4) 胃腫瘍(75例中18例)
5) 十二指腸潰瘍穿孔(5例中5例)
6) 虫垂炎(38例中36例)
7) 腸閉塞(22例中5例)
8) 自然気胸(3例中3例)
9) 肺腫瘍(13例中13例)
【全例696例中218例】
(2004年度実績)
当科では鏡視下手術を用いた、患者さまに優しい医療を目指しております。鏡視下手術への疑問、御質問のある方はいつでも外科外来までご相談下さい。

また、当科では乳癌の診療にも力を入れております。マンモグラフィー読影認定医3名をそろえ、年間約70例の乳癌症例の2/3に乳房を残す乳房温存手術を行なっております。必ずしも全例が乳房温存可能なわけではありませんが、最新の内分泌療法、化学療法、放射線療法を組み合わせて、可能な限り患者さんの御希望に沿った、納得していただける治療を行なっております。乳房にしこりのある方、乳房手術を希望される方、他の医師の話もききたい(セカンドオピニオン)という方はいつでも外科外来にいらして下さい。

整形外科

[概要]
 当院の整形外科は脊椎、上肢、下肢の各分野における経験豊富な指導医を中心に最良かつ最先端の治療を実践しています。また、11名の日本整形外科学会認定専門医を有する国内でも最大級の整形外科診療体制で診療に当たっております。また、各分野の臨床成績を国内・海外の主要な学会およびジャーナルに数多く発表しており、情報開示の精神をもってデータを診療に役立てております。

● 得意・専門とする分野 ●
■骨粗鬆症:橋本病院長、山根名誉院長、重信診療部長、大羽医長を中心に診療を行っています。骨密度測定装置(DEXA)での診断に基づき、骨折予防や高齢者のQOL向上に取り組んでいます。多くの新薬治験に携わっており、日本人に合った骨粗鬆症薬の開発にも参加しています。
■脊椎外科:橋本友幸病院長、重信恵一診療部長、金山雅弘脊椎センター長、大羽文博医長、戸川大輔医長、長濱賢医長が診療を担当しています。詳細は「脊椎センター」の紹介をご覧下さい。
■股関節外科:山根繁名誉院長、大浦久典医長が診療を担当しています。大浦久典医長は、昨年度まで北大整形外科助手として北大病院での股関節診療のトップとして活躍してきました。大腿骨頚部骨折、変形性股関節症に対する手術数は多く、全国有数です。人工股関節置換術や棚形成術は永年にわたり患者さんの高い信頼を得ています。
■上肢:石倉久光医長が、北大整形外科での上肢疾患の専門的診療の経験を生かし、診療に当たります。
■膝・足関節疾患:江端済リハビリテーション科科長、山崎修司整形外科科長、滝健児医長が担当しています。老化やリウマチにより傷んだ関節を再建する人工膝関節置換術においては、コンピューター制御の下で手術を行なう最先端のナビゲーション手術の技術をドイツから導入し、国内屈指の正確で信頼性が高い手術を極めて小さい傷で行なっております。また、山崎修司科長は、北大整形外科助手を経て、米国メリーランド州にあるSinai Hospital, International Center for Limb Lengtheningへ留学し、脚延長術についての最先端の知識と技術を学んできました。膝関節・足関節疾患のみならず、小児整形外科も専門としており、米国で習得した最先端の知識と技術を生かして診療に当たります。

● 手術件数(2007年) ●
年間総数    1392件
  脊椎外科 516例
  股関節手術 204例(人工股関節置換術 61例)
  膝関節手術 249例(人工膝関節置換術 66例)
  下肢手術 217例
  上肢手術 214例        ※一部重複あり

脊椎センター

平成18年に開設された脊椎(せぼね)の病気を専門に扱う脊椎センターでは、橋本友幸病院長、重信恵一診療部長、金山雅弘脊椎センター長、大羽文博医長の4名の脊椎外科指導医(日本脊椎脊髄病学会認定、300例以上の脊椎手術の執刀経験など厳しい審査条件)と米国クリーブランドクリニック非常勤スタッフの戸川大輔医長に、長濱賢医長が診療を担当いたします。函館市および渡島・檜山管内では現時点で6名いる脊椎外科指導医のうち4名が当院に在籍しています。
脊椎手術については年間約520例を数え、全国トップレベルの症例数となっています。また、当院での治療実績に基づく研究発表は、国内はもとより、米国整形外科学会・国際腰椎学会など海外でも高い評価を受け、常に国際的なレベルの最先端医療を提供しています。脊椎センターでは、東京や札幌などの大都市でなくてもこのように高い水準の医療が受けられることをより多くの方々に知っていただき、より多くの患者様に私たちの医療を提供していくことを目指しています。手術を必要としている患者様だけに限らず、セカンドオピニオンを必要としている方にも適切な診断や最適な治療法のアドバイスをさせていただきます。また、脊柱側弯症の治療にも力を入れており、毎月第2土曜日の側弯症専門外来では、脊柱側弯症治療の世界的権威である金田清志北海道大学名誉教授、橋本友幸病院長が診療を担当されます。手術が必要な患者様だけでなく、側弯症に関する不安や悩みなど、どんなご相談にも丁寧に対応し適切なアドバイスをさせていただきます。


左上より金山雅弘整形外科科長、重信恵一診療部長、大羽文博整形外科医長、戸川大輔整形外科医長
左下より田中静子副看護部長、橋本友幸病院長、金田清志北海道大学名誉教授
手術実績(2007年) … 脊椎手術件数 516例
腰椎手術 445例
       後方椎体間固定術(TLIF 25例を含む) ・・・・・・・ 125例
       後側方固定術 ・・・・・・・ 20例
       前方固定術 ・・・・・・・ 9例
       後方固定術 ・・・・・・・ 1例
       Graf制動術 ・・・・・・・ 5例
       ヘルニア摘出術(うち還納式椎弓形成14例) ・・・・・・・ 159例
       内側椎間関節切除術 ・・・・・・・  111例
       バルーン後弯矯正術 ・・・・・・・ 5例
       骨掻爬術(感染) ・・・・・・・ 5例
       馬尾腫瘍摘出 ・・・・・・・ 2例
       その他 ・・・・・・・  3例

胸椎 11例
       椎弓切除術 ・・・・・・・  1例
       後方固定術(スクリュー使用) ・・・・・・・  6例
       後方進入前方除圧 ・・・・・・・  1例
       脊髄腫瘍摘出 ・・・・・・・  1例
       バルーン後弯矯正術 ・・・・・・・  2例

頚椎 60例
       椎弓形成術 ・・・・・・・  46例
       前方固定術(プレート使用) ・・・・・・・ 3例
       後方固定術(椎弓根スクリュー使用を含む) ・・・・・・・ 8例
       その他 ・・・・・・・ 3例
脊柱側弯症手術(インストゥルメンテーション手術)   3例
※一部重複あり(頚椎・腰椎同時手術3例)

形成外科

[概要]
■熱傷:気道熱傷を有する全身熱傷をはじめ、手術の必要な熱傷・電撃症・化学熱傷・凍傷など。病棟には熱傷ユニットを有しています。

■顔面外傷:鼻骨骨折をはじめとした顔面骨骨折(頬骨骨折・上顎骨骨折・下顎骨骨折など)および顔面軟部組織損傷に対して治療を行っています。

■唇顎口蓋裂:口唇裂・口蓋裂に対する治療では矯正歯科医の協力が不可欠であるが、当科では市内の矯正歯科医との協力体制が確立されており、総合的な治療が行えます。また、口蓋裂児に必要な言語治療室には専属言語療法士がいて治療にあたっています。

■手足の外科:多指症・合指症・巨指症・短指症・裂手などの手指・足指の異常や陥入爪・巻き爪の治療の他、切断指肢再接着術はマイクロサージャリーを用いて行っています。重症虚血肢・糖尿病による難治性潰瘍の治療は内科・循環器科・血管外科などの関連各科と共同して治療にあたります。

■その他の先天異常:小耳症・埋没耳・折れ耳・耳垂裂・副耳・先天性耳前瘻孔などの外耳の異常・眼瞼下垂症・眼瞼内反症などの眼瞼の異常、その他先天性皮膚欠損、臍ヘルニアなど先天異常に対して治療を行っています。

■皮膚腫瘍:ほくろ・色素性母斑を初めとする母斑・粉瘤・石灰化上皮腫・脂肪腫・疣贅(いぼ)・鶏眼(うおのめ)・血管腫など。リンパ管腫に対する硬化療法も行っています。

■皮膚悪性腫瘍:悪性黒色腫・有棘細胞癌・基底細胞癌・ボーエン病・乳房外Paget病などの悪性腫瘍の治療を行い、皮膚移植やマイクロサージャリーを用いた組織移植によって再建を行っています。

■瘢痕・ケロイド:交通事故後や熱傷後の瘢痕や瘢痕拘縮・ケロイドに対する治療を行っています。

■難治性皮膚潰瘍:下腿潰瘍、糖尿病性皮膚潰瘍、褥瘡、放射線皮膚障害に対する治療を行っています。

■その他:腋臭症、乳癌切除後の乳房再建。

● 得意・専門とする分野 ●
 形成外科全般に対して診療を行っていますが、特に唇顎口蓋裂については、大学病院以外では珍しく、矯正歯科医・言語療法士とともにチームアプローチを行っています。
 皮膚悪性腫瘍については皮膚科医、病理医との協力のもと、再建まで考えた手術と化学療法を行っています。
 他に耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、心臓血管外科、脳神経外科などとの協同手術・再建手術を行っています。

● 実績手術件数 ●
 年間の手術件数は外来手術、入院手術を含め約1,400件です。

脳神経外科

[概要]
 脳神経外科では,主に脳の疾患を対象として診療にあたっております。すなわち,脳梗塞,脳出血,くも膜下出血などの脳血管障害(脳卒中),頭部外傷,脳腫瘍や先天奇形などの器質的疾患の他,種々の頭痛,顔面神経麻痺,顔面痙攣や三叉神経痛などの機能的疾患です。脊椎・脊髄疾患についてはさらに専門性が高い病態であると考え,専門医に相談して対応しております。また,パーキンソン病や痴呆など神経内科や精神・神経科的疾患に関しましても御相談に応じることは可能でありますが,治療については近年の医療の専門性から,さらに専門医へ御紹介させて頂いております。
 診療体制では,現在3名の医師が勤務しておりますが,そのうちの2名が日本脳神経外科学会専門医であり外来を行っております。入院の場合には,原則として外来担当医がいろいろな説明などを行いますが,当科では主治医制ではなく3人の医師がチーム制で診療にあたっており,検査や治療を進めていきます。
「頭が痛い」「半身に力が入らない」「半身がしびれる」「呂律がまわりづらい」など脳卒中が疑われた場合には,一刻も早い治療が必要ですので受診して下さい。なお,直接受診して下さってもいいのですが,現在外来は予約を優先させていただいておりますので,いつも通院している「かかりつけ医」の先生から受診予約(地域医療連携室)をしていただくと待ち時間も短くて済みます。

◆得意・専門とする分野◆
1.脳梗塞など虚血性脳血管障害に対する血管吻合術,頚動脈血栓内膜剥離術
2.脳出血に対する定位的血腫吸引術や開頭による血腫除去術
3.くも膜下出血に対する脳動脈瘤クリッピング術
4.脳腫瘍に対する開頭による腫瘍摘出術
5.下垂体腺腫に対する経鼻的腺腫摘出術 など

なお,当科は北海道大学医学部神経外科の関連施設であり,当科のみで対応が難しいと考えられる場合には,大学に相談して対応しております.また血管内手術についても専門医に相談して行っております。

◆可能な検査◆
 1.画像診断検査  :CT,3次元CT (ヘリカルCT),MRI,MRA (MRを用いた血管撮影)
 2.脳循環測定検査 :SPECT (single photon emission CT)
 3.その他の特殊検査:脳血管撮影
  * なお,1,2の検査は外来的にできますが,3の検査は入院が必要です。

心臓血管外科

[概要]
 当科は1994年6月の開設以来、北海道大学循環器外科、岩手医大循環器医療センターのバックアップを受け道南における心臓血管外科領域の基幹施設として活動しています。2005年の手術件数146件、うち心大血管症例50例、末梢血管疾患症例86例。

■虚血性心疾患
 狭心症、心筋梗塞の増加に伴い開存率の高い動脈グラフトを積極的に使用したバイパス手術を行っています。また最近では低侵襲を考え人工心肺を使用しない手術(off pump CABG)を第一選択とし、手術翌日の食事、歩行も可能となってきています。ハイリスク症例に対してもoff pump CABGにて良好な成績が得られています。2006年7月までにoff pump CABGを105例施行し手術死亡0.95%。心筋梗塞に合併した心室中隔穿孔、心室瘤に対する手術も積極的に行っています。北大と連携し、虚血性心筋症に対するオーバーラッピング型左室形成術にも取り組んでいます。
■後天性弁膜症
大動脈弁:生体弁の成績向上に伴い術後抗凝固療法の比較的容易な生体弁を積極的に使用し、症例によっては機械弁植え込みにも対応しています。
僧帽弁:術後の抗凝固療法を避けるため自己組織を温存した僧帽弁形成術を第一選択として良好な結果を得ております。
 その他弁膜症に合併する心房細動に対する手術なども必要に応じて追加しています。
■先天性心疾患
 当院の充実したNICU、未熟児センターからの要望もあり2003年7月より手術を開始し、2006年7月までに33例の開心術を施行しており道南圏の小児心疾患に対応しています。
■大動脈疾患
 胸部及び腹部大動脈瘤、解離性大動脈瘤の加療全般を当科で担当しております。
■末梢動脈疾患
 末梢動脈の狭窄、閉塞に対する診断治療を行い年間50例以上の手術を施行しています。最近は低侵襲を目指し穿刺のみで済むステント拡張術と種々の手術を組み合わせています。
■静脈疾患
 下肢静脈瘤、血栓性静脈炎、深部静脈血栓症に対する治療を行っております。静脈瘤に関しては病変の程度により日帰り手術も行っています。

 以上の様に当科では心疾患、大動脈疾患、末梢血管疾患の分野の治療を行っていますが、基本的方針としてなるべく低侵襲で確実な治療効果があり、患者さんのQOL(正常な日常活動)の回復が得られるような方法を選択する様にしております。また輸血を極力避けるために自己血回収装置を使用しております。緊急手術も可能なかぎり対応しております。

皮膚科

[概要]
 当院は中央病院としては12番目の診療科として、平成3年に正式に開設されました。現在常勤医は2名であり、日本皮膚科学会が認定する皮膚科専門医が診療に従事しています。また当科は道南における『日本皮膚科学会認定専門医研修施設』として認知されています。

● 診療の内容 ●
 一般外来診療は月・木・金の午前・午後及び火・水・土の午前中行っています。火・水曜の午後は予約外来として、皮膚良性腫瘍などの小手術、電気凝固術、疣贅等に凍結療法など施行しています。また特殊検査としては化粧品や歯科金属アレルギーなどを検査するパッチテストや光線過敏性試験などを試行しています。難治性の乾癬、菌状息肉症、白斑に対してPUVA療法を施行し良好な成績を得ています。

● 得意・専門とする分野 ●
 当科は総合病院の皮膚科であるため、他科からの紹介患者や他院からの紹介患者も多数受診されます。その症状は多彩であり、皮膚のみに病変が限局する疾患以外にも全身性疾患の一部分症状として皮膚病変が見られる場合や、皮膚病変が先行し後に重大な全身性疾患が出現する場合なども多数あり、当科でもしばしば経験します。特に皮膚病変が端緒となり精査した結果、はじめて重大な全身性疾患の存在が判明した例もあります。皮膚科医としてはこれらの皮膚のサインを見逃さず、広い視野を持ち診療することが肝要であると考えます。
 「皮膚は全身を映す鏡である」この言葉には皮膚科としての科の特徴が見事に表現されており、この言葉を忘れずに日々診療するように心がけています。

泌尿器科

[概要]
 泌尿器科は北海道大学大学院医学研究科腎泌尿器外科学分野(旧北海道大学医学部泌尿器科医局)の関連施設であり、固定医の丹田と2名の医局在籍の医師で日々の診療を担当し、他に月一回の大学助教授・講師陣の出張(専門外来・手術)があります。泌尿器科は尿路や性器の外科的治療を行うところであり、年間手術件数は約400件です。
得意・専門とする分野
【腎移植・腎不全】
道南の病院で初めて生体腎移植を平成10年9月に施行し、昨年は献腎移植を2例行うこともでき、現在まで27例行いました。移植腎は25例生着中です。腎不全治療として血液透析や腹膜透析も行っております。
ブラッドアクセスを自前で作成しており、内シャントのトラブルに対して専門的に対応しています。将来的には腎疾患を専門に扱う腎センターを開設する予定です。
【尿路性器癌】
当科の方針としては極力低侵襲な治療法やQOLの高い治療法を行うことを原則にしています。具体的には小径腎癌に対する腎部分切除術、膀胱全摘出後の尿路変更として回腸利用代用膀胱の作成、鏡視下手術の導入などです。最近話題の前立腺癌も超音波検査下前立腺針生検の導入とMRIを用いた局在診断より初期の段階で診断が可能となり根治手術は年間20件ほど行っています。
【小児泌尿器科疾患】
包茎、停留精巣、陰嚢水腫といった比較的よくみられる疾患を中心として外科的治療を行っており、治療の難しい先天性泌尿器科疾患(尿道下裂、膀胱尿管逆流症、水腎水尿管症など)は大学病院と連携して診断治療を行っています。
【神経因性膀胱・尿失禁(膀胱瘤を含む)】
排尿生理学に基づいて排尿障害の診断治療を行っています。また女性の尿失禁や膀胱瘤に対しても外科的治療を中心に治療しています。
【前立腺肥大症】
50歳以上の男性の5人に1人の割合でなるとされる前立腺肥大症を適切な診断のもと薬物治療を中心として行い、症状の改善の得られない症例には経尿道的手術で対応しています。

産婦人科

[概要]
◇診療内容
外来診療 産科1診体制 婦人科1診体制
基本は予約患者と紹介患者のみの診療となっております。

◇得意・専門とする分野
周産期医療がまず中心となる分野です。周産期指導医を中心として毎週1回カンファレンスを行い、新生児担当医師(NICU)との間の連携を密にとりながら、「妊婦にやさしい医療」の構築をめざしております。
病院に対してはこの「妊婦にやさしい医療」の実現に向けての具体案として産科病棟を周産期センターとして独立させてほしいという要望を出しており、現在交渉中であります。産科診療においては、北海道から総合周産期センターとしての認定をうけており、道南の中核医療を担っており、スタッフ一同その自負を持って毎日の診療に勤しんでおります。
婦人科診療においては、「患者にやさしく、家族に開かれた医療」を目指しております。婦人科診療においては、時として、患者本人がなかなか周囲に悩みを打ち明けられないまま時間を過ごされて、症状が悪化してはじめて家族に気付かれて来院するといったケースがあるのが現実です。ここでいう家族というのは、結婚前の若年女性であれば家族のみならず、交際しているパートナーを含める場合があります。患者自身の個人情報を患者の同意なしに家族や親しい人に伝えることはもちろんできませんが、患者の診療をはじめるにあたってなくてはならないのが家族や親しい友人であるのもまた真実なのです。
婦人科では手術を決めた患者さんには、まず一度家族を交えて説明と同意を外来で行います。これは入院する1週間前に予約外来で外来担当医師が行っています。さらに入院後もう一度今度は手術執刀医より前日に、本人と家族へ説明と同意を行うという2段構えの態勢をとっております。こうすることで、手術をうけられる患者およびそのご家族に対して、手術を施行するわれわれとの間に生じる可能性のあるさまざまな誤解を最小限にできて、「患者にやさしく、家族に開かれた医療」の実現ができるものと考えております。
腹腔鏡手術や腟式手術ではもちろんのこと、開腹手術でもほとんどすべての患者さんで手術後1週間での退院をめざしております。「入院期間は最短で、得られる治療は最大です」を合言葉にさらにやさしい医療の実現をめざしてがんばっていきます。

眼科

[概要]
 当科では屈折異常・外眼部疾患・白内障などの一般的な眼科疾患に加え、緑内障・糖尿病網膜症・ぶどう膜炎などの内眼疾患や、神経眼科疾患まで幅広い領域の眼疾患に対して手術を含めた専門的医療を行っています。
 また、人間ドッグ受診者の眼底検査も行っており、緑内障等の早期発見に努めています。
 当院は多数の診療科を有する地域の基幹病院であるため、糖尿病網膜症をはじめとして膠原病の眼症状、甲状腺眼症など多様な全身疾患に合併する眼病変や脳神経疾患、皮膚疾患など他科領域の疾患に関連する眼症状を診療する機会が多くなっています。
 また、重症の全身合併症を有する患者様の眼疾患治療を他の診療科の協力を得て多数手がけています。

● 得意・専門とする分野 ●
 常勤医により「ぶどう膜炎」の診断と治療を的確に行うことの出来る、数少ない眼科の1つです。
 ベーチェット病に対する免疫抑制剤治療、サルコイドーシスや原田病などに対するステロイド治療に習熟しており、稀少例に対しても十分な対応が可能です。

耳鼻咽喉科

[概要]
 耳鼻咽喉科で扱う疾病範囲は非常に広範で通常の耳、鼻、のどの病気にとどまらず、顔面神経麻痺、めまい、唾液腺の異常、頸部の腫瘍性病変も耳鼻咽喉科疾患として扱われます。
 当科は医師3人体制で診療を行っていますが、うち2名は耳鼻咽喉科専門医の資格を取得しており、上記のすべての疾患に対応しております。
 手術も広範囲に及び、耳では滲出性中耳炎に対する鼓膜チューブ挿入から慢性中耳炎に対する鼓室形成術まで、鼻では副鼻腔炎の手術として最近主流になりつつある内視鏡下鼻内副鼻腔手術にも積極的に取り組んでいます。
 また、咽喉頭疾患では扁桃摘出、アデノイド摘出から、声帯ポリープなどに対する顕微鏡下の喉頭微細手術、声帯麻痺に対する音声改善手術までほぼすべての手術を施行しています。

● 得意・専門とする分野 ●
 頭頸部腫瘍は当科で扱う疾患の中でも非常に重要なものの一つで、鼻副鼻腔、口腔、咽喉頭から唾液腺、甲状腺の悪性腫瘍まで、従来切除不可能と考えられていた症例に対しても再建外科の技術を利用して、手術を行っています。この場合、他科(形成外科、脳神経外科、外科、歯科など)の協力が必須ですが、総合病院のメリットをフルに活用して、チーム医療の実施を心がけております。
 ただし、手術が患者様の延命に寄与しない、あるいは機能の著しい脱落をもたらすと考えられる場合は、できるだけ治療効果が高く、生活の質をできるだけ下げない治療をご本人、ご家族の希望に沿った形で行うことになるかと思います。
 最近のトピックとして睡眠時無呼吸症候群という疾患が注目されていますが、この病気の検査、治療方針の決定に対しても当科は積極的に関与しております。
 現在は手術より保存的治療が主流になりつつありますが、激しいいびきや夜間の無呼吸を指摘されたことのある方は是非一度ご相談ください。
 当科は北海道大学医学部耳鼻咽喉科の関連科で大学との交流は非常に盛んです。常に、よりよい治療法を求め、大学病院と遜色のない診療をめざすべく、医師一同研鑽努力しております。また、人工内耳など当地で行われていない最先端の治療についても、患者様のニーズにあった形で大学への太いパイプを生かすことが可能です。

放射線科

[概要]
 放射線科は平成12年に開設され、現在CT、MRI、RIによる画像診断の仕事を行っております。治療装置は設置されておらず放射線治療は行っておりません。画像診断に習熟した放射線科医による高度の診断を目標としております。他院よりの検査依頼にも対応致しております。

● 得意・専門とする分野 ●
■CT
 ヘリカルCTにより、肝腫瘍、膵腫瘍、腎腫瘍のdynamic studyはroutine化しており、その他頭部、肺等すべての領域に対応いたします。

■MRI
 中枢神経系(頭部、脊椎)、椎体、骨盤臓器(婦人科系、前立腺、膀胱腫瘍)、骨軟部の診断におけるMRの役割は確定しております。最近はdiffusionにより、より早期の脳梗塞の診断が可能となっております。またMRCP、MRangiographyも行っており、すべての領域に対応いたします。

■RI
 骨シンチ、Galliumによる腫瘍、炎症シンチは全身検索に有用な検査法です。現在臨床で使用されるほぼ全領域に対応いたします。


検査御依頼の際は直接電話にて御予約を御取りください。
病院代表電話0138-52-1231
各内線 CT:317 MRI:350 RI:234
検査当日は医事課新患受付にて放射線科の外来手続きが必要です。

麻酔科

[概要]
 麻酔科は、手術室における手術中の麻酔や周術期の全身管理をはじめ、外来ではペインクリニック(痛みに対する治療)や安全な麻酔管理のために手術前診察を行っています。手術室では、外科、心臓血管外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、産婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、歯科口腔外科、内科に至る年間4700件を超える様々な症例のうち3200件以上の全身麻酔管理を行っています。常に”安全第一”を目標に、吸入麻酔と静脈麻酔を中心に硬膜外麻酔や脊椎麻酔などをうまく組み合わせて患者様の全身状態の安定をはかっております。手術後もできるだけ痛みを感じることのないように、積極的に疼痛管理を行なっています。
例えば、胸部・腹部手術では硬膜外麻酔といって、細いチューブを背中から挿入し疼痛の軽減を行ないます。他の部位の手術でも可能な限り硬膜外チューブを挿入し、1日中麻酔薬を持続投与しています。
ペインクリニック外来では、帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、肢指末梢の循環障害による痛み(バージャー病、レイノー病、ASOなど)、糖尿病性神経痛、慢性疼痛、癌性疼痛、反射性交感神経萎縮症、カウザルギーなどに対して神経ブロック、レーザー治療、経口薬物療法、点滴薬物療法、漢方治療を行っております。さらに難治性疼痛や末梢循環不全に対して硬膜外に電極を挿入し脊髄を刺激して疼痛の軽減や循環の改善を行う治療も行っております。
その他、高圧酸素療法も1日2〜5症例を行っております。臨床工学士が専任でつきます。この治療は気圧を2〜3圧に加圧し1〜2時間保つことによって、体内に酸素を取り込む治療法です。次のような疾患が代表的です。一酸化炭素中毒(火事など)、脊髄梗塞、消化管イレウス、顔面神経麻痺、突発性難聴、網膜動脈閉塞症、骨髄炎など。
その他様々な痛みに対して治療を行っていますので、一度お問い合わせ下さい。


● 得意・専門とする分野 ●
■末梢性顔面神経麻痺
 耳鼻科と協力し星状神経節ブロックを中心に高圧酸素療法、薬物療法を組み合わせて治療しています。

■帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛
 皮膚科と協力し経口、点滴薬物療法、レーザー照射、また硬膜外ブロックを積極的に行い除痛、神経の回復をはかっています。

■末梢循環不全
 硬膜外ブロック、局所静脈内交感神経ブロックさらに胸部腰部交感神経節ブロックをおこなっています。

■腰痛、肩関節痛
 トリガーポイント注射、硬膜外ブロックなどの神経ブロックやレーザー照射を行っています。

■三叉神経痛
 神経ブロック、薬物療法を組み合わせて治療しています。

■癌性疼痛
 硬膜外ブロック、腹腔神経叢ブロックなどの神経ブロックにあわせて経口、経皮、経静脈、経硬膜外へのモルヒネの投与を行っています。またPCA(patient controlled analgesia:患者さん自身による疼痛管理)も積極的に取り入れています。

その他様々な痛みに対して治療を行っていますので、一度お問い合わせください。

歯科口腔外科

[概要]
当科は病院創立とともに開設され、70数年の歴史を誇る道内でも有数の病院歯科であり、時代の変遷とともに社会のニーズに応じた医療を地域住民に提供し,今日に至っております。 
近年は未曾有の少子化と高齢化社会の到来により歯科領域においても疾病構造の変化とそれに伴う役割分担への対応が求められております。わたしたちは道南圏の基幹病院である函館中央病院における歯科口腔外科の役割を二次医療機関かつ教育研修機関として位置づけ、地域のかかりつけ医との医療情報の共有化や病診連携を積極的にすすめております。すなわち、1)かかりつけ歯科医のみでは対応が難しい有病者、要介護者、心身障害者(児)などの紹介患者の歯科的治療の受け入れ 2)外傷、悪性腫瘍、良性腫瘍、嚢胞、顎変形症、顎関節症等の口腔外科的疾患や口腔粘膜疾患、口腔心身症など入院設備,各種検査、診断機器を生かした専門的治療や他科との連携が必要な疾患の診断と治療 3)教育研修機関としてこれまでも衛生士学校や看護学校の実習生を受け入れており、さらに平成18年度から義務化される歯科医師研修制度の研修機関や口腔外科学会指導研修機関への申請準備をすすめています。
常勤医は口腔外科学会の専門医2名、小児歯科学会の専門医1名の計3人で、さらに近年急増している難治性の顎関節症に対応すべく、北大歯学部の専門医による顎関節症外来を月に1度行っています。また、当科単独では対応困難な疾患の診断、治療に対しては院内他科との連携、協力体制が確立されており、さらに高次の治療については北海道大学、札幌医科大学との協力体制をとっております。
最近のトピックスとしては,北大歯学部で口腔癌治療に携わってきた北田が2005年4月に常勤医となり,当科でも口腔がん治療に積極的に取り組むようになり,なかでも進行癌では当院形成外科と協同して血管吻合を用いた遊離組織移植による口腔再建を行ない,治療成績の向上だけでなく、より形態や機能の回復に配慮した治療が可能になりました。 全身麻酔下での一括智歯抜歯や静脈内鎮静法併用下での小手術にクリニカルパスを導入し,安全かつ円滑な治療につとめております.また,従来から要介護者や高齢者,糖尿病患者,妊産婦などの口腔ケアの重要性が強調されていましたが,近年さらに急性期病院においても抗癌剤投与患者や循環器疾患患者,人工呼吸器装着患者などへの積極的口腔ケア導入により合併症の減少,入院期間の短縮等につながることが報告されております.当科では阿部を中心としてそれらの患者に対する口腔ケアの実施および啓蒙活動に取り組んでおります。
対外活動としては,各所属学会への発表,論文投稿を積極的に行ない,2004年には辻の投稿論文が日本口腔外科学会学術奨励賞に採択されました.今後も臨学一体の実践に努め,道南圏の歯科医療の発展にお役に立ちたいと思います。

 2005年の手術件数
入院手術件数  約80件
外来小手術件数 約250件(単純抜歯を除く)


病理検査科

[概要]
病理検査科で行っているのは、各診療科で病気の診断や治療目的に採取された組織や細胞に特殊な処理を加え、顕微鏡で観察し、病気を診断する病理診断と言われている業務です。病理診断は医師が行う医療行為ですが、病理医は通常患者様を直接診察したり、治療したりはしません。しかし、がんなど重要な疾患では病理診断が最終診断となる場合が多く、今後の治療方針の決定など、患者様に対して重要な責務を負っています。病理検査科で取り扱う病気は、多岐に亘りますが、特にがんや腫瘍の診療に当たっては正確な病理診断なくして治療を開始できないほど、重要且つ不可欠な診断であり、医療の質の充実に重要な役割を担っています。
当院では平成16年度から病理専門医が常勤のする病理検査科を立ち上げ、現在、常勤病理専門医1名と細胞検査士2名、臨床検査士3名で、以下に紹介する病理診断業務を行っています。

1)組織診断:診断を目的に胃や大腸の内視鏡検査や外科的に病変の一部のみ採取した組織(生検と言います)、あるいは手術によって病変全体を含み摘出された組織について、顕微鏡で観察し、病気の診断や病変の悪性度、転移の有無、病変の範囲などを診断します。

2)術中迅速組織診断:手術中に取られた組織の一部について、特殊な方法ですぐに標本を作製し、その良悪性の決定やリンパ節転移の有無、手術断端などについて、手術中に組織診断します。この診断結果はすぐに手術室へ伝えられ、必要に応じて切除範囲や術式の変更が行われます。

3)細胞診断:喀痰や尿、腟分泌物、あるいは体腔液などへ剥がれ落ちてきた細胞を顕微鏡で観察し、その中にがん細胞が含まれているか否かを診断します。当院では細胞検査士と細胞診専門医(病理専門医が兼務)が協力して、診断に当たっています。

4)術中迅速細胞診断:手術中に採取された胸水や腹水、嚢胞内溶液などにがん細胞などが含まれているかどうかを、手術中に細胞診断します。

5)病理解剖診断:最善の努力をしても不幸な結果となる場合があります。この場合には、ご遺族様のご承諾を得た上で、病理解剖をさせていただく場合があります。これは、患者様の利益に直結するとは言えませんが、死因の究明、臨床診断や治療の効果などの評価に役立ち、この結果の集積が医療の進歩に多大な貢献をしています。当院では病理解剖を行った全症例に対して、担当主治医や各関連診療科医師とともに臨床病理カンファレンスを行い、患者様が不幸な転帰に至った総括として、病理解剖報告書を作成しています。このカンファレンスは、臨床医の疑問に答えるばかりでなく、医療の質の向上に重要な役割を担っています。

実績件数
病理検査科で扱う年間検体数は約11200件で、その内訳は、生検・手術標本病理診断:約4500件/年、術中迅速組織診断:約80件/年、細胞診断:約6500件/年、術中迅速細胞診断:約100件/年、病理解剖:約20件/年です。